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AAAI 2025 Spring Symposium 参加報告

沼尾 雅之
沼尾研究室
沼尾 雅之教授
MASAYUKI NUMAO

2025年3月31日から4月2日にかけて、サンフランシスコで開催された、AAAI(Association for the Advancement of Artificial Intelligence)主催の春季シンポジウムに参加しました。

2025 Spring Symposium Series

本シンポジウムは、人工知能(AI)のさまざまな分野における最先端の研究や実践について、少人数での集中的な議論とコミュニティ形成を目的としたものであり、今回は以下のような多様なテーマが設定されていました。

  1. エンジニアリングと科学的発見のためのAI
  2. AIによるヘルスケア変革
  3. 人間とAIの協働
  4. エッジデバイスにおける生成AIの応用
  5. ウェルビーイング向上のための人間中心AI
  6. 信頼性の高いマルチモーダルおよび生成AI(AAAI-MAKE)
  7. 子どもとAIの相互作用
  8. 科学のためのエージェント的AI

私は5番目のセッションに参加して論文発表をしました。ここでは、生成AI(GenAI)を活用して科学技術を発展させる一方、人間の価値観と調和したAIの設計・運用について多面的な議論が行われました。AI技術の急速な進展が個人の幸福や社会全体の福祉に与える影響に焦点を当て、特に制御可能性・公平性・説明可能性といった観点から、いかにAIを設計すべきかが共有されました。

また、セッション全体を通しては、以下のような重要なテーマが扱われました:

  • 人間の自律性や創造性を損なわずにAIを活用する方法
  • 個別最適化された医療・教育支援におけるAIの倫理設計
  • AIがもたらす社会構造の変化とそれに対する適応策
  • GenAIとLLM(大規模言語モデル)の責任ある応用方法

今回の参加は、最先端のAI研究者たちとの活発な議論を通じて、自身の研究の社会的意義や方向性を再確認する貴重な機会となりました。今後は、本シンポジウムで得られた知見やフィードバックをもとに、本学での教育と研究に活かしていきたいと思っています。

このような話題に興味のある人は,ぜひ研究室に遊びにきてください。

 

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