東京情報デザイン専門職大学は、2024年11月15日(金)と16日(土)に東京・江戸川区で開催された「第26回 産業ときめきフェア in EDOGAWA」に出展しました。地域の産業振興を目的としたこのイベントには、多くの企業や教育機関が参加し、最新の研究成果や技術を披露しました。
本学もその一環として、企業プロジェクトでの取り組み成果を紹介しました。
本学の行う「企業プロジェクト」は教育目的として企業から課題をいただき、学生が取り組むプロジェクトです。学生はプロジェクトを通して名刺交換や打ち合わせ等のビジネスシーンを実体験しながら、課題解決に必要な専門知識や技術を修得します。
出展内容
本学の展示では、企業プロジェクトの取り組みと成果を発表しました。
1. AIによる情報システムのエラー要因分析
京橋クリニック様と連携し、AIを活用したクリニックのDX(デジタルトランスフォーメーション)を提案。情報システムのエラー要因をAIで自動分析するシステムを考案しました。
現在、多くの企業で情報システムが導入されていますが、軽微なエラーが業務効率に影響を及ぼすことがあります。本プロジェクトでは、エラー発生時の画面遷移データをAIが解析し、要因分析と対応策の文書化を実現。実験では、エラー要因と適切な対応方法を正確に提示できることを確認しました。
2. スカイツリー工場DX化提案
株式会社シラヤマ牛久工場様と連携し、巨大かつ精密な鉄鋼製品の製造現場におけるDX化を提案しました。シラヤマ社はスカイツリー建設の一部に使われるような巨大で精密な鉄鋼製品を受注に応じて製造する会社です。
大量生産でない工場のデジタル化は効率向上効果が見えにくいことがDX化の進まない原因となっていました。
学生たちは現場見学やヒアリングを重ね、業務内容を深く理解。これに基づき独自の効率化提案を作成し、デモプログラムを開発。工場業務の最適化に寄与する成果を発表しました。
当日の様子
本学ブースには多くの来場者が訪れ、学生たちが熱心に説明を行いました。映像やデータを活用したわかりやすいプレゼンテーションは、来場者の関心を引くとともに、学生自身の実践的なコミュニケーションスキル向上につながりました。
学生の感想
学生たちは展示を通じて多くの学びを得ました。
AIによる情報システムのエラー要因分析に参加した学生
「AIに正確な指示を与える難しさを実感しました。実験がうまくいかないこともありましたが、チームで試行錯誤を重ねて課題を克服できたのは大きな学びでした。」
スカイツリー工場DX化提案に参加した学生
「ユーザーのニーズを正確に把握する難しさを実感しましたが、現場見学やヒアリングを通じて深掘りし、効率化につながる提案を実現できたことが自信につながりました。」
本学の取り組みは、産業界との連携を通じて学生が実践的な知識やスキルを身につける貴重な機会となっています。