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09

Madoka
Chiyoda

IT業界への、ステップはひとつじゃない。
新しい時代の生き方、働き方

ITエンジニアであり漫画家としても活動する、千代田まどかさん。
ソフトウェア開発者のコミュニティ支援のためイベントに登壇し、
IT業界では「ちょまどさん」として親しまれている。
ちょまどさんがたどったエンジニアへの道、そして現在のお仕事を伺う。

ITエンジニア
千代田まどか

ITエンジニア·漫画家。マイクロソフト社の米国本社勤務Cloud Developer Advocate として、デベロッパーコミュニティの支援を行う。漫画家としてはプログラミング言語を擬人化した「はしれ!コード学園」などが人気。

IT業界への、ステップはひとつじゃない。
新しい時代の生き方、働き方

学生:ちょまどさんは、もともと文系出身だそうですが、なぜITエンジニアを目指したのでしょうか?

千代田:学生の頃から漫画を描くのが好きでブログで発表していたのですが、BL漫画を描いた際、そのブログサイトの規程で、BLはアップすることができなかったんです。そこで個人サイトをつくったのですが、バナー広告が多くて煩わしく、ならもう自分でサーバーをつくればいいと、プログラミングの勉強を独学で始めました。もともと私は英文科でシェイクスピアを読んでいた文系でしたから、本当に0からのスタートです。けれどSNSを通じて情報を集め、学んでいくうちに、プログラミング自体にもハマっていき、気がついたらエンジニアを目指していました。

学生:マイクロソフト入社のきっかけを教えてください。

千代田:マイクロソフトは3社目に入った会社なんです。2番目の会社では、スマホアプリを開発·制作する仕事をしていて、そこでの毎日は、ひたすらエンジニアとしてのスキルを上げる日々でした。またこの頃に漫画を描き始め、あるウェブメディアで、プログラミング言語を擬人化した漫画『はしれ!コード学園』を発表するようになっていました。ある時、そのウェブメディアがITイベントを開催、私も登壇させてもらいました。人前で話すのは当時苦手でして、とにかく自己紹介だけしようと、こう言ったんです。「ちょまどです。『はしれ!コード学園』を描いています、プログラマーで、スマホアプリを開発しています。言語はC#、IDはビジュアルスタジオバックエンド、マイクロソフトのアジュールを使っています」。それを聞いていたマイクロソフト社の方から「C#を書いているのはおじさんしかいないと思いました(笑)」と声をかけていただいたのをきっかけに、日本マイクロソフトを受けさせていただき、入社しました。入社試験の際、英語面接があったのですが、当時はスピーキングが苦手すぎて、英語ではなく、自分がつくったプロダクトのコードを見せながら、プログラミング言語で話しました。技術者からしたらその方がわかりやすかったようで、やはりプログラミング言語は世界共通のものであると、実感したできごとでした。

好きなことを仕事に。
私もそのために学んでいます

学生:現在はマイクロソフトの米国本社勤務だそうですが、どんなお仕事をされていますか?

千代田:入社時は日本マイクロソフトでしたが、社内転職というかたちで、3年目で米国勤務になりました。仕事内容は具体的には3つ目標があります。1つは「マイクロソフトのプロダクトの認知度向上」です。このため勉強会に登壇し、SNSなどを通して情報を発信しています。2つ目が「技術コミュニティを支援すること」。マイクロソフトの製品を使って開発しているエンジニアのコミュニティなどをサポートするため、人的リソースを出したり、勉強会を開いたりとお手伝いをしています。3つ目が「プロダクトフィードバック」。実際に製品を使っている人たちの意見や感想、フィードバックを英語に翻訳して本社に戻す、という仕事です。

学生:1日の仕事内容はどんなものですか?

千代田:アメリカとの時差があるので、朝6時には仕事をスタート。私は日本にいますので、基本、コミュニケーションやチャットなどのオンライン上で行い、だいたいが自宅勤務です。週1程度で、日本マイクロソフトのオフィスに顔を出すかださないか、というところでしょうか。そして10時頃にアメリカが夜になり、仕事が終わるので、いったん仮眠をとり、午後からは勉強会登壇のための資料を作るなどしています。実際プロダクトをつくるのは、アメリカのチームがやりますが、私は自社製品に新しい機能が追加された際、その使い方の説明、サンプルデモのようなものを自分でつくったりもしています。また平日の夜や土日などは、勉強会に登壇しています。

エンジニアとして働く具体的なイメージが
湧いてきました

学生:女性エンジニアはまだまだ少ないという印象ですが、実際はどうですか?

千代田:そうですね、アメリカには多くいますが、日本ではまだ少ないでしょう。けれど少しずつ増えている印象です。実際、リモートワークが基本ですから、出産後も復帰しやすく、すごく女性には向いている職業だと私は思いますし、マイクロソフトに関して言えばワークライフバランスもとれていると思います。日本にももっと女性エンジニアが増えてほしい、一緒に分かち合える女性の仲間がほしいとすごく思っています。

学生:情報を常にリサーチすることが大事だと思いますが、新しい情報はどのように得ていますか?

千代田:私の場合、学生時代から周りに誰もプログラミングを教えてくれる人がいない状態だったので、当時から今もひたすらSNSを情報源にしています。追いかけている人、参考にしている人たちが常に最新の情報を持っているので参考になるんです。SNSはあなどれませんよ!

自分のアイデアをまずはカタチにして
何かつくり上げてみたいです

学生:エンジニアにはどういう人が向いてると思われますか? 学生時代のうちにしておいた方がいいことはありますか?

千代田:技術が好き、コードが好きな人がやっぱり向いていると思います。学生さんでも実際になにかつくったことがある人は、強いでしょう。とにかくなにかつくってみて、コンテストなどに出してみることもおすすめです。審査員にコメントをもらうことで、次の制作物への意欲やヒントも得られると思います。またエンジニアにもっとも大事なのは、知的好奇心が旺盛であることだと私は思います。この世界は日進月歩、1ヶ月前のことすらすぐに古くなってしまいます。ネガティブに言い換えれば「せっかく勉強したことがすぐ無駄になる」ということ。けれど私は、だからこそ楽しいと思うのです。常に状況が変わり、どんどんアップデートされていく。バージョンアップされていくなかで、切り捨てられていく機能やシステムが日々あり、「なぜこの機能がなくなったのか」「なぜこれは不要だと思ったのか」「その代わりになにができるようになったのか」などを考えて検証することに喜びを感じられるといいですよね。そこを見ることで、アイデアも浮かんでくると思っています。常に楽しんで学び続けられる人が向いていると思います。また英語に関しては、私の日本マイクロソフト時代の当初の上司がアメリカの方で「ブロークンイングリッシュでもいいからもっと話してほしい」と言われ、私も恥ずかしがらずに突撃するスタイルにしたら、なんとかやっていけるようになってきました。ですので英語を学んでいる学生さんは、ミスを恐れずどんどん話していってほしいと思います。近い将来、みなさんと一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。

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