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Masahiro
Imabayashi

知らないコマンドは叩かない!
ネットワークシステムを支える凄腕エンジニアの仕事。

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
NURO技術部門基幹ネットワークシステム部 通信インフラ課 課長
今林 正裕

2001年新卒入社。法人サービス担当技術チームに配属され、専用線接続やサーバホスティング事業などを担当。その後、コンテンツサービスのシステム担当、コンテンツ開発にも従事したのち2010年ISPのシステム基盤刷新を担当。2012年 NURO事業立ち上げにインフラ担当として参画。そのほか多くの新規事業立ち上げに関わり、2021年にはSlackの全社展開を実施した。

知らないコマンドは叩かない!
ネットワークシステムを支える凄腕エンジニアの仕事。

— 今林さんはどんなお仕事をしていますか?

当社が提供する高速光回線サービスNUROの技術部門においてエンジニアとしてシステムインフラを担当しています。NURO事業は2013年のサービス開始に合わせてその事業基盤となるシステムインフラの設計·構築をして以来、お客様が使うシステムの管理はもちろん、事業のための業務システムの開発·管理等を日々行っています。NUROの事業を円滑に回し、新しいお客様を獲得するためには、営業のスタッフや代理店の管理、さらに工事も必要な事業なので、いつどのお客様のところに工事に行くのかといった情報もすべてシステムで管理する必要があります。それらすべての情報管理を行い、業務で困っている人がいたら相談に乗りそれを解決できるシステムを開発運用する仕事です。

ともに働く人が望んでいることを実現したい。
そのマインドがないとできない仕事

— 事業全体を把握し、的確にシステムをつくって管理することが求められる仕事ですね。

その通りです。この仕事にはプログラムが書けるといった技術も大切ですが、それだけではお話になりません。まずは事業全体にどういう業務があり、どこを改善すべきか見つける。一方で開発リソースは限られているので、どこから手をつけてどの機能をつくったら一番事業が伸びるかを考えて優先順位をつけていかなければなりません。そのためには日々社内の人とコミュニケーションを取ることがとても大事になってきます。例えば社内で「このサーバーの設定を1から2にしてください」と言われたとします。その作業自体はすぐにできるでしょうが、「なぜ2にしたいのか」を聞かなければなりません。本当にやりたいことはなんなのかをしっかりとヒアリングすれば、「であれば、こっちのパラメーターを変えた方がいい」と提案ができます。ともに働く人が望んでいることを実現してさしあげる、そのマインドがないとできない仕事だと思います。ちなみにNURO事業は30万人の利用者を想定して開発をスタートしました。けれど現在はそれをとうに超えるので、当初の設計から変えたものがたくさんあります。お客様が増えて、時間もたてばキャンペーンなども変わっていきますし、新しい課題もその都度見つけてすぐに解決していく必要があります。変化とスピードが大事です。だってシステムのキャパシティが足りないから、お客様の申し込みを止めるなんてそんなこと、あり得ませんからね。

— IoT事業の案件開拓やELTRES IoT ネットワークサービス の事業立ち上げなどさまざまなお仕事に関わっていらっしゃいますが、これはどんなお仕事でしたか?</b >

2015年からIoT事業が始まり、どの分野でどんな技術があると便利なのか、リサーチしていくところから始まりました。現在はスマートホームの分野が好調だと聞いていますが、芽吹く可能性がある種はたくさんあります。物流や製造現場などさまざまな分野の方とお話しできるのは楽しかったですね。ソニーグループでは面白い研究開発をしている方達がたくさんいます。その技術をどうビジネスとして世の中に出していけるのかも一緒に考えさせていただきました。そして2017年からはELTRES IoT ネットワークサービスの立ち上げに参加しました。これはEltres™というソニー独自のLPWA通信規格をIoTデバイス向けの通信サービスとして提供するものです。この素晴らしい技術をどうビジネスにしていくか、そのためには端末の契約管理も必要ですし、システム処理ができる状態にしないとならない。また僕はもともとインフラエンジニアなのですが、ここではソフトウェアのシステム設計もさせてもらいました。これもエキサイティングな経験でした。

わからないことは徹底的に調べ、しくみを考えることが
エンジニアにとってはとても重要

— 今林さんはそもそもどのように情報技術を学んだのでしょうか。

学生時代、アルバイトで流通系の会社のシステム部でプログラマーをやったのがキャリアのスタートになっています。プログラムを開発するSIerの分野で4年ほど働いたんです。学校を卒業する頃に世の中にブロードバンドというものが現れてきまして、これからはネットワークを学んでみようと、当社の前身である会社に入社しました。通信技術についてはほとんどなにも知らなかったので、働きながら覚えていきました。若手を可愛がって教えてくれる社風なのも幸いでしたね。実は私は入社して5年ほど、自分に課していたことがあります。それは「知らないコマンドは叩かない」ということ。例えばWEBサーバーをつくるには、こうしたらつくれるという情報はたくさんありますし、その通りにつくれば実際簡単にできます。けれどそのコマンドがどういう意味かわからないならやってはいけないと。5年ほど頑張ってみたら、だいたいどのWEBサイトを見ても、どんな技術で動いているか理解できるようになりました。わからないことは徹底的に調べて、しくみを考えることは、エンジニアにとってはとても重要なことだと思います。

— どんな方とこれから一緒に働いてみたいですか?学生さんにメッセージをお願いします。

学生さんはまず技術を志されると思います。もちろんそれも大事ですが、その技術が他の人にとって価値のあるものになることを常に考えられるといいと思います。またエンジニアリングは、オペレーターとエンジニアの2種類があると僕は思っています。手続き手順通りに目的が果たせるのがオペレーター。それがなぜ動くか理解し、組替え、読み替えができるのがエンジニア。私はエンジニアのみなさんと一緒に働きたいです。なぜなら手続き手順は固まった瞬間に必ず機械化されます。いつかオペレーターの仕事はなくなるんです。けれどしくみを知り、世の中に応用するものをつくれるエンジニアの仕事は絶対になくなりません。これから学ぶ方、今学んでいる方には、ぜひエンジニアになっていただきたいです。

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