WEBサービス、そのデザインの極意。
勝又 睦 / 小野 由夏 Mutsumi Katsumata Yuka Ono
CAMPFIRE
プロダクト統括部 プロダクトデザイン部
360°のキャンバスに描く、魔法の世界。
クリーク・アンド・リバー社所属。VRアーティストとして多種多様なアート作品を制作しながら、国内にとどまらず海外(アメリカ、ドイツ、フランス、ロシア、UAE、タイ、マレーシア、シンガポール…etc.)でもVRパフォーマンスを披露して活動している。2017年、VRアート普及のため、世界初のVR個展を実施すべくクラウドファンディングに挑戦し、目標額の3倍強(347%)を達成。Withing公式アンバサダー。
— せきぐちさんの描くアートは、一瞬で世界に引き込まれる魅力があります!唯一無二のアートはどのように生まれるのですか?
ありがとうございます。私は、創造力を刺激して人生を変えるきっかけを届けることに幸せを感じるので、その思いを原動力に、これまで誰も見たことのない世界をVRアートで表現しています。インスピレーションは、日本庭園や芸術、神社など「和」の世界から得ることが多いですね。あとは夢で見たことを引用することもあります。
— 2Dアートとの違いについてお伺いできますか?
VRアートは360°見ることができますから、一つの面だけではなく下から見ても後ろから見ても大丈夫なように、対象物のすべてを頭でイメージできないといけません。動物を描くときには動物園に見学へ行くなど、現地に足を運んで実物を見るようにしています。
— パフォーマンスは一発勝負ですから、360°すべてのイメージを固めておかなければいけないということですね!
そうですね、それは大変でもありますがVRアートを始めたことによって、モノを面だけでとらえず、あらゆる角度から見る意識が身につきました。そのお陰で、自分の人生が豊かになりましたし、ちょっとしたことでも感動できるようになりました。雑草の生え方ひとつにしても喜びや発見があるんです。
— 最近では、せきぐちさんの NFT アートが 1300 万円で落札されたとニュースになりました! NFT とはどんなテクノロジーなのですか?また、その一報を聞いて心境はいかがでしたか?
これまでデジタルアートは、簡単にコピーや改ざんすることができたので価値が付き辛いという課題があったのですが、ブロックチェーン技術を利用した「NFT」というテクノロジーにより、間違いなく本物であること、所有者を証明できるようになりました。つまり一点モノという証明ができるようになったのです。いつの日かデジタルアートに価値が付くと確信していましたが、まさかこんなに早く、こんな高価格で売れたというのは本当に驚きました!
— ロシアでは4万人という観客の前でパフォーマンスをされるなど、国内外で数多くのパフォーマンスを披露されてきましたが、新しい気づきはありましたか?
これまで10カ国くらいパフォーマンスをさせていただいたのですが、4万人の前であっても会議室で数人に見せる場合であっても、どこの国であっても、ありがたいことに皆さんリアクションがとても良いんです。私がやっていることは、言葉を超えて人の心に新たな発見や刺激を届けられるのだと確信しました。
— 最後に、VRアーティストを目指す学生にアドバイスをお願いします。
学生の内から「プロになって仕事をしていきたい!」という気持ちを持って行動していただきたいなと思います。学校は、同じ志を持つ同年代が集まる所なので、人と比べてしまうかもしれませんが、自分は学生の中の1人に過ぎないと思わず、世界で戦うアーティストの一人だという意識を持ってくださいね。それと、恥をかくことを絶対に恐れないでほしいです!失敗しても良いのでまずは行動することが大事ですから。私は、滋慶学園教育顧問として携わらせていただきますが、この業界を切り開く仲間として、みなさんとご一緒できれば嬉しいです。