
【高校生向け】IT業界の概要から年収、具体的な職種まで解説!
IT業界は変化のスピードが早い業界の1つです。そして、IT業界においては、スキルがあれば活躍できる場が多く、年収や市場規模としても期待ができるといえます。
しかし、IT業界がそもそもどういったもので、何を取り扱っているのか、どのような職種を目指せるのか具体的に知らないというケースもあるのではないでしょうか。
本記事では、IT業界の概要や魅力、将来性などについて詳しくみていきましょう。
記事の概要
IT業界とは
IT(Information Technology) 業界とは、情報技術に関連したインターネットやシステム、ソフトウェアを対象としたサービスや商品を提供・扱う業界を意味する言葉です。IT業界を代表するサービスには次のようなものがあります。
- Twitter、ブラウザ関連のネット広告などWebに関連したサービス
- 通信機器の電波の送受信を行うサービス
- スマートフォンをはじめとしたハードウェア提供やWordやExcelなどのソフトウェアの提供
世界中の人々がIT業界に関連するサービスや商品を使用しつつ、生活を送っているといえるでしょう。
IT業界の事業は大きく5種類に分けられる
IT業界の事業は大きく分けて、次の5種類に分けられます。
- ソフトウェア
ハードウェア上で動くソフトやアプリケーション。さまざまなセキュリティソフトや文書作成ソフト、スマートフォンアプリ全般。 - ハードウェア
ハードディスクやパソコンなど目にみえる装置。スマートフォン、電子機器など。 - 情報処理サービス
ソフトウェアを開発し販売するだけではなく、開発したITシステムをサービスとして提供し、円滑に使えるよう運用保守を含めて行う。例:電子マネーの決済サービスなど - インターネット・ Web
Webサイトやインターネット上の広告など。ECサイトやコンテンツ配信提供サービスも含む。 - 通信・インフラ
さまざまな通信機器に用いられる通信回線の開発・保守など。 スマートフォンの電波、家庭内の回線などを含む。
AmazonやGoogleなどの企業は、2種類から3種類の事業を同時におこなっているケースもあります。どの種類であってもIT業界と呼ばれる点は知っておきましょう。
これからに期待できる最先端技術が多い
IoTやクラウドサービス、AIなどIT業界には今後期待できる技術が多く、どの業界でも必要とされるニーズがあるといえます。新しい商品やサービスを開発する場合には、AIを活用し、人間のアイデアと組み合わせるといった方法も実際におこなわれています。
技術の発展に対して働く人材の供給が追い付いていないことから、人材の確保も優先されている状況です。そのため、IT業界に就職する場合は、どういった事業に携わりたいのかはっきりさせておくと、ニーズと一致させやすくなるでしょう。
IT業界の魅力
ここでは、IT業界の魅力についてみていきましょう。IT業界に関連するサービスや商品のニーズは高まっており、今後も他の業界に対して大きな影響力をもっていくことが予想されます。
スキルがあれば多様的な働き方が可能
IT業界は、常に人材不足であるだけでなく、今後もスキルのある人材に対しては仕事が集まる環境ができあがっているといえます。また、多様的な働き方を認めている企業も多いことから、自分にあった働き方ができる企業を選択可能です。
専門的スキルや知識を高めながら、知的探求心を満たせる
IT業界では専門性・スキルを高め続けることができます。常に最適とされる理論や考え方が変わっていくため、知的探求心を満たしつつ、業務を行っていくことが可能です。また、最新の情報を追いかけているだけでもニーズが高いといえます。そのうえで、知識や専門的スキルを常にアップデートできれば、就職や転職に困ることはないといえるでしょう。
ニーズが高く年収も高めていける
所属する企業にもよるものの、仕事のニーズが高いことから、経験やスキルに合わせて年収も高めて行くことが可能です。スキルに対して、正当な評価を行う企業も増加傾向であることから、年収を高めやすい業界である点も魅力の1つです。
チームの一員として動ける
チームの一員として活動することが多く、協力して1つのサービスや商品、システムを作りあげる達成感も味わえます。正社員やフリーランスといった働き方に関わらず、さまざまな人の知識やスキルを組み合わせて、1つのサービスや商品を作って行ける点は魅力だといえるでしょう。
人気商品やサービスの商品開発に関われる
社会に必要不可欠なネットワークや、誰もが知っているサービスや商品の開発の開発に携わることができるのは魅力のひとつといえるでしょう。自分が携わった仕事が社会に役立っていると実感がもてることはやりがいにもつながります。
東京情報デザイン専門職大学で目指せるIT業界関連の職種
ここからは東京情報デザイン専門職大学で目指せるIT業界の職種について解説していきます。東京情報デザイン専門職大学では、システムエンジニアやネットワークエンジニアなど、自分の興味に合わせた幅広いIT業界の職種を目指すことができます。
システムエンジニア
システムエンジニアは、クライアントからどのようなシステムを作りたいか要望を聞き出し設計から開発まで行う職種です。システムの概要だけでなく、クライアントとのコミュニケーションやチーム内のメンバーの進捗管理なども行うケースもあります。
システムエンジニアに関して詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
プログラマー
プログラマーはJavaやC言語、Pythonなどのプログラミング言語を用いて、システムエンジニアが作成した設計書に基づいてプログラミングを行っていく職種です。わかりやすいコードであるほど、プログラマーのスキルが評価されます。
プログラマーについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、SaaS(サース)と呼ばれるDropbox・Salesforceや、PaaS(パース)と呼ばれるGoogle App Engineなどのクラウドサービスを構築・実現していくエンジニアを意味します。
たとえば、Web・AIなどのアプリケーションを実現したり、社内の情報サービスのクラウド化を図ることが業務内容に該当します。
クラウドエンジニアについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、ネットワークの構築・保守・管理業務などを担当する職種です。次のような業務を行います。
- コンピューターをルーターやLANケーブルなどでつなぐ
- サーバーと端末・サーバー同士をつなぐためのネットワークの構築・運用・保守を行う
ネットワークエンジニアについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーとは、ゲームを動かすためにプログラミングを行う職種です。C++やC#、Pythonといったプログラミング言語を駆使し、ゲームシステムやキャラクターの動きなどを実装します。
ゲームプランナーについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
CGエンジニア
CG(Computer Graphics(コンピューター・グラフィックス))エンジニアとは、CGを作成・処理するシステムを開発する職種です。3DCGを作成するソフトウェアのプラグインやサポートツールを開発し、新たなCG技術の研究・開発などを行っています。
CGエンジニアについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、サーバー関連業務や情報セキュリティを専門に担当する職種です。インフラ関係では、サーバーの構築や運用・保守、セキュリティに配慮したシステム設計や運用、サイバー攻撃を予防するための調査や対策などが主な業務となります。
セキュリティエンジニアについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、AIの開発およびデータ分析を行う職種です。たとえば、学習・提案によって、AIの精度をあげる業務を行うケースもあります。
この場合は、「課題解決のためには、どのような情報をAIに学習させるか」という視点に基づき、ビッグデータの収集や作成を行います。
データサイエンティスト(AIエンジニア)について詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
IoTエンジニア
IoT(Interet of Things)は「モノのインターネット」のこと。インターネットに接続されていなかったモノ(車や家電など)がネットワークを通してデータを収集・交換し、制御できる仕組みです。IoTエンジニアは、IoT、リアルタイムAI(ロボット)を含む、家電や工業機器などの製品を動かすための組込みシステムの開発を行う職種です。
求められるスキル・能力
ここからは、IT業界で求められるスキルや能力について見ていきましょう。エンジニア・非エンジニアどちらであっても求められるスキルや能力は意識しておくことが大切です。
プログラミングなどの専門スキルや知識
エンジニアとしてプロジェクトに関わる場合は、プログラミングなどの専門スキルが必要です。特に1人でシステムを構築するケースが多い中小企業などでは、サーバーやソフトウェアの知識も学習していかなければなりません。
論理的思考
論理的思考は、物事を解説する際やシステムなどを構築する際に大切な能力です。IT業界ではプログラムやシステム・サーバー構築などをおこなった際に、誰かに解説する機会も多く、多人数で働いている場合は引き継ぎのために説明することも必要となるでしょう。
また、コミュニケーションを取る場合も順序立てたうえで矛盾なく話すことが大切であるため、論理的思考は重要なスキルだといえます。
コミュニケーションスキル
仕事を円滑に進めるためにもコミュニケーションスキルは必要な能力です。たとえば、 クライアントから聞き出したニーズをエンジニアに説明する、技術的な問題点をクライアントに共有する場合に役立ちます。
マネジメントスキル
プロジェクトリーダーなどになった場合は、メンバーの進捗や業務内容を把握しフォローするマネジメントスキルが必要です。現状の把握から改善案の提言、人材育成などもマネジメントスキルに該当します。
IT系職種の年収と将来性
IT系職種の年収は分野によってバラツキがあるものの、下限が400万円代からのものが多くなっているのが現状です。ただし、アメリカの高額報酬の流れを受け、日本でも数千万円ほどの報酬が支払われるケースも増加傾向にあります。そのため、スキルによって年収を高めやすい環境に変化しつつあるといえるでしょう。
将来性に目を向けてみると市場規模も拡大し続けており、海外でも新しい企業やサービスが出現している業界であることから、今後もその傾向は変わらないと想定されます。また、IT業界の技術やサービスは、他の業界でも活用される流れとなっており、知識や技術は進化し続けるといえるでしょう。
年収参照:経済産業省『我が国におけるIT人材の動向』
IT業界を目指すための進路の選び方
スキルや学問など個人のニーズによって選択したい学校の種類は変わってくるといえます。そのうえで、 IT業界を目指すための進路の選び方についてみていきましょう。
大学
大学に入学し、IT業界を目指す場合は情報学系や理工学系でシステムを扱っている学科など関連性の高い学部を選択することを推奨します。入社段階では、学部によって制限がかかることはほとんどないものの、専門的な知識を知っておくとことで業務に役立つこともあるためです。また、大学の中でも専門職大学は「やりたいことの方向性が決まっている」「専門的なスキルだけではなく、知識もより深めたい」といった場合には適切な選択肢だといえます。また、3・4年次には600時間以上の実習が行えるため、現場に合っている考え方や即戦力といわれるスキルを身に着けることも可能です。
専門学校
専門学校の場合は、システムエンジニアやゲームプログラマーなど、具体的に就きたい職種にあった学校を選択することが大切です。
IT業界を目指すなら東京情報デザイン専門職大学
IT(Information Technology) 業界とは、情報技術に関連したインターネットやシステム、ソフトウェアを対象としたサービスや商品を提供・扱う業界を意味する言葉です。Webサービスや通信インフラ、AIなど他の業界にも強く影響を与える技術が多く、日々変化し続けている業界だといえます。
IT業界の将来性は高く、年収もスキルによって高くなりやすいことから、学校に通っている段階で即戦力として通用する考え方やスキルを身に着けておくと、今後もIT業界で活躍しやすいでしょう。
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